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2026.05.22
お知らせ

タイと日本に関する特別記念講演会 (4thISLMT2026)を開催

令和8年5月20日(水)、タイ国立科学技術開発機構(NSTDA)のタイ国立金属材料技術センター(MTEC)、キングモンクット工科大学北バンコク校(KMUTNB)、 LPN Metallurgical Research Center などの研究機関から研究者らを招聘し、富山大学主催による「タイと日本に関する特別記念講演 (4thISLMT2026)」を開催しました。本講演会は、「次世代の軽量材料の動向:工業部品、医療機器、および製薬分野への応用」をテーマに富山大学五福キャンパスにて実施されました。

はじめに、齋藤滋学長(富山大学)より開会の挨拶があり、続いてタイからの講演として、Prof. Toemsak Srikhirin (Executive Director, MTEC, NSTDA)より「将来の課題に対応したMTECの研究開発の方向性」と題した講演が行われました。次いで、Dr. Ekkarut Viyanit (Deputy Executive Director, MTEC, NSTDA)より、「タイのアルミニウム産業の現状と今後の見通し」と題した講演などが行われました。富山大学からは小野英樹教授(先進アルミニウム国際研究センター長,富山大学)および石本卓也教授(先進チタン国際研究センター 副センター長,富山大学)らより「先進アルミニウム国際研究センターおよび先進チタン国際研究センターの最新の研究」について講演が行われました。その後のパネルディスカッションでは、堂田邦明学長特別補佐を座長に、「軽量材料技術の応用に関する将来技術の開発と連携」をテーマとして、タイと日本、タイの教育研究機関と本学の学術交流の加速、次世代をリードしていく両国及び参加機関との間で活発な意見交換が行われました。閉会にあたっては、酒井秀紀理事・副学長 (富山大学)が挨拶を行い、本講演会は盛況のうちに終了しました。

 

また、講演会前日の5月19日(火)には、富山大学高岡キャンパスの先進アルミニウム国際研究センターを訪問し、本センターの取り組み、若手研究者によるアルミニウム溶解精錬システム及び400MT直間複動押出し加工プレス機などの研究設備について、実際の稼働の様子を交えた説明が行われました。参加者は最新鋭の機器に関心を示し、大変興味深く見学され、機器を前に意見交換が行われました。

今後も、持続可能な目標の達成に向け、最先端の研究を国際的に共同で推進することが期待されます。

 

■ISLMTについて

 世界的な持続可能性の目標を達成するためには、世界中の学術機関や産業界にわたる強力な国際協力のもと、軽量材料に関する集中的な研究が不可欠です。現代の工学、特に自動車や高速鉄道分野において、これらの材料は、効率的なリサイクルを可能にし、CBAMのような厳しい基準を満たすためにカーボンフットプリントを削減することで、重要な進歩を牽引しています。構造工学の分野にとどまらず、革新的な軽量金属は、その卓越した生体適合性と強度により、医療分野にも革命をもたらしています。これらのユニークな特性は、次世代の医療用インプラント、外科用デバイス、および先進的な薬剤送達システムの開発において、極めて重要な役割を果たしています。この人命を救う可能性を実現するには、継続的な国境を越えた協力が不可欠です。こうした進歩を加速させるため、「軽量材料技術国際シンポジウム(ISLMT)」が設立されました。

集合写真

  

Prof. Toemsak Srikhirinによる講演の様子

先進アルミニウム国際研究センター見学の様子-アルミニウム溶解精錬システムの実演

先進アルミニウム国際研究センター見学の様子-400MT直間複動押出し加工プレス機での熱間押出し実演